ZX-RRの電子制御に関する記事

MotoGPマシンにはテレメトリーに代表される多くの電子機器が搭載されています。それらに関してチームに取材した記事、膨大なセンサー・アレイで情報収集、MotoGPバイクの「五感」に迫る、が日本と世界の最新エレクトロニクス技術情報?EE Times Japanに掲載されていた。取材したのは2008年アメリカGPです。とは言え極秘事項で不明確な部分が多いです。カワサキに関する事をピックアップしてみました。

エンジン制御部分はイタリアMagneti Marelli社のコントローラを使用。データ計測システムと記録装置は2D Systems社の製品。ヤマハも同じメーカを使用。ホンダとドゥカティのECUは独自開発したもの。スズキは三菱製のECUだったと思う。

ライドバイワイヤー(電子制御スロットルバルブシステム)に関して、カワサキは「Half and half(ハーフ・アンド・ハーフ)」システムを採用。これは2種類のスロットルを設けて、1つはライダーでもう1つは電子制御が担当する。その狙いはライダー自身が操作しているという感覚を得るためらしい。互いに相反する操作をした場合はライダー優先かな。

800ccエンジンになってパワーが少し落ちた事でタイヤの空転を制御するトラクション・コントロールが比較的容易になった。結果的にコーナーをより高速で旋回できるようになったらしい。これはどのメーカーも同じ。しかし、2008年カワサキのライダー2人は、シーズンを通してリヤのトラクション不足に苦しみました。昨年末、原因は前後の重量バランスが悪く、主にフレームに問題があった。そして解決策が見つかったような事を言っていたので、その結果が2009年シーズンに見られるはずだった。

ZX-RRにはこれらの電子制御を行う為に必要なフィードバックや、走行記録を得るためのセンサー類が50個ほどつけられている。得られたデータは高速でサンプリングし、制御系や記録装置に転送される。GPS装置もついていて、その位置情報をもとに走行記録を分析する。

今後は、GPS等で得られたバイクの位置情報を活用したリアルタイム制御が採用されるだろうということですが、カワサキはこれもお預けです。今後もしカワサキがMotoGPレースに復帰した時、電子技術とデータ量で他のメーカーと大きな差がついているように思う。先ずは復帰できるかどうかが問題ですが。

ホプキンス

Ninja ZX-RR 2008

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