泉優二さんの小説「マン島に死す」(昭和62年発行の角川文庫)を読みました。
小説の舞台は1985年のマン島T・Tレース。主人公の沢木亮は元全日本チャンピオンで、彼はT・Tレースのセニアクラスとジュニアクラスに参戦する。
セニアで使用したマシンはRVF750で、練習で記録したラップタイムは20分21秒5。ジュニアはTZ250で、練習タイムは20分59秒7でした。
マウンテン・コースを走るマシンとライダーの様子が細かく書かれた作品でした。専用サーキットとは違う荒れた路面やコース沿いの石垣などが有って、公道レース独特の恐怖感も伝わってくる。
凡そ30年前の作品ですが、レースシーンを読みながらGoogle ストリートビューを見ると更にリアルに感じられました。当然なのでしょうが、今でもあまり変わっていないように思えました。
ただ、主人公がクラッシュしたウィンディ・コーナーなど、安全性アップに向けた改修は所々行われているようです。
因みに、この1985年の優勝ライダーは以下でした。
フォーミュラーワン:ジョイ・ダンロップ(Rothmans Honda)
フォーミュラーツー:トニー・ルッター(Ducati)
サイドカーレースA:デイブ・ハラム、ジョン・ギィバード(Yamaha)
ジュニアTT:ジョイ・ダンロップ(Honda)
サイドカーレースB:ミック・ボディス、チャス・バークス(Ireson Yamaha)
プロダクションTT 751-1500cc:ジェフ・ジョンソン(Honda) 251 - 750cc:ミック・グラント(Heron Suzuki) 100-250cc:マット・オクスレイ(Honda)
セニアTT:ジョイ・ダンロップ(Rothmans Honda)
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