2009年シーズンのMotoGPクラス参戦に関して、カワサキとチーム・アスパーとの交渉が決裂したとのニュースが流れていました。これはこの時期になると話題に上る、カワサキ3台目のZX-RR投入有無に関する話しです。今回はZX-RRをチーム・アスパーに供給するというものでした。
チーム・アスパーは元GP125チャンピオンでスペインの英雄ホルヘ・マルチネスが率いるチーム。これまでスペイン出身の若手ライダーを育成しつつ、125・250ccクラスで実績を挙げてきた。今後はMotoGPクラスへの進出をもくろんでいる。
交渉が不調に終わった原因は起用するライダーと資金のようです。スペインに本拠地を置くチーム・アスパーはスペイン出身のライダーを、おそらくアレックス・デボンを起用したい。これによりスペインの企業からの資金が集まると言う事ですが、カワサキは中野真矢でした。チーム・アスパーは中野を起用する場合、カワサキにいくらかの資金提供を要求したようです。
カワサキ側の思惑は上位進出のためにシーズンを戦いながらもマシン開発を進めたい。それにはMotoGPで実績のある高いレベルのライダーが必要だった。供給するZX-RRもサテライト仕様ではなくワークスチームと同じものになったと思います。マシン開発に関して、中野とデボンのどちらが適しているかは意見が分かれるところだったと思います。
思うに、チーム・アスパーで中野がZX-RRを走らせてもカワサキが期待するような成果が出ないような気がする。ほんとに開発を早めたいなら資金はカワサキがなんとかしてワークスチームで3台目を走らせる手もあるかと思います。
それより、カワサキワークスの二人が確りとしたマシン開発と成績を残してくれれば言う事ないのですが、2009年のライダーはジョン・ホプキンスとマルコ・メランドリ、今シーズンの状態を見ると少し不安です。
チーム・アスパーとの話は無くなりましたが、来シーズンの3台目ZX-RRの行方はまだ続きがあるかもしれません。
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